オリジナルのダイニングチェアー。
日本刀の緩やかな曲線をイメージしたデザインで、座面には
刀を持つ箇所の柄で使われている柄糸を編みこんでいます。
座編みは北欧家具で用いられるペーパーコードを使いますが、
他にも、合う素材があるのではと色々探したらこの柄糸と出会いました。
試しで使ってみたら、ちょうどよい張りで座りごごちもGOOD!
材を極力薄くして、無駄を省いたシンプルな椅子にしたく、設計しました。
日本刀をイメージしたといっても、尖がったデザインではリビングに合いません。
空間に馴染んで、使いう安さも重視しています。
材は楡(ニレ)で広葉樹の中では軽くて程よい硬さのある材を選択しました。
柄糸は1脚に約60mほど使っていますが柄糸は正絹なので、ペーパーコードと比べると、とても軽く感じます。
リビングでの掃除や、移動が楽にできるように、スタッキングも可能。
シンプルだけど機能的で細部にもこだわりを。
座網みは、1日作業。すこしずつ力を入れて頑丈に巻いていきます。
終わるころには、何も持てないほど握力がなくなってました。
製作後の感想は、やはり椅子は難しい。
座りごこちは、もちろん耐久性と機能性もかなえ備えていないと意味がないので、
それらを考慮しながらのデザインと設計には時間がかかりました。
製作段階でも、改善点がありようやく形になった椅子です。
次回は、このタイプのひじ掛け椅子を予定してるけど、いつになるかな?