空き家を改装して、レストランを開店する方からの依頼です。 トイレのドアが古くて安っぽいので新しくして欲しいと注文がありました。 以前から、お世話になっているご夫婦なので好みはだいたい把握していたつもりです。 内装は、民芸家具で統一していてレトロな雰囲気だったので、ドアも古い洋館にありそうな感じに仕上げました。 ガラスは、もう製造していないレトロガラスに。たまたま会社の倉庫に眠っていたガラスが合いました。 ドアハンドルも、デッドストックの物を使用しました。 やたらと座金が長くて、一般の建具には合わないけど、こういったデザインのドアには妙にマッチしました。 ...
縁あって、鞆の浦の仕事を頂くことが増えてきました。 元は呉服屋さんだった品のある古民家。 昨年は雨戸の板の張替工事をさせてもらいました。 今回は蔵の建具の直しです。 枠は頑丈な作りで問題がなく、杉板がかなり痛んでいたので交換です。 既存の鋲も、できる限り使ってほしいとのことでした。 鋲がちぎれないように取り、枠を水洗いします。 杉板を古色塗りさせて、枠にはめ込みます。 釘を元に戻します。足りない物は銅釘を専用の液体を使って変色させて使いました。 工事が終わったらいつも缶ビールを抱けます。 仕事終わりに、美味しくいただきます。...
とある施設の入口。 アルミサッシだと温かみがないので木製で作ってほしいとの依頼です。 デザインやガラス選びは依頼主に決めてもらい、 今回は製作がメインでした。 ただ、アルミサッシがついて場所にはめ込むので、 金物の絡みが、かなりやっかいでした。 特にドアクローザー、指定の位置に固定できなく四苦八苦。 どうにか取り付けれたころには、だいぶ予定時間をオーバーしてました。 なんでも経験。次に活かします。 木製サッシからアルミサッシに変えてほしいというのが通常でしたが、 その逆だったのでうれしかったです。。 ...
30年前に建てられた家で、勝手口の開戸が雨風で朽ちてきています。 そこで、今回新調の依頼がありました。 既存の物と同じでもっと丈夫にしてほしいとのリクエストでした。 屋根が浅い場所の建具は長年の雨の影響が強く下から朽ちてきます。 そこで、水に強いセラミック塗料を表面だけでなく小口面に塗り込み、 ボンドでコーティングしました。これだけすれば、水の吸い込みはなくなるはず。 古色に着色塗装する予定でしたが、ヒノキの素地の色がきれいだったので、 お客さんと相談して着色はやめました。 ...
障子をたくさん使った新築の平屋。 使った材料は米杉という材です。 米杉といっても実はヒノキ科の木で、杉に似ているので日本ではそう呼ばれている。 最近では耐水性があるのでウッドデッキでもよく使われている木材。 障子の定番は杉で、杉を使う時は3パターンに分かれる、 赤身のみの赤か白太の白を使うか、 赤白混合の源平という使い方か。同じ材でも、見栄えは全く違ってきます。 今回のリクエストは、赤でも白でもない濃い木ということだったので、米杉をチョイスしました。 ストックしたままですっかり色が濃くなった米杉がちょうど使えました。 当初は杉によく似た色ですが、経年変化でココア色になってきます。 和室にも同じく米杉の障子。 日本の杉と同じく軽くて、障子にあった木材です。...