障子にはめ込んであった、スリガラスを新しくするお仕事。 8枚中、2枚は既に割れ透明ガラスが入った状態で、既存のガラスも汚れが目立ちます。 全てのガラスをこの際に元のデザインで新しくしたいとのことでした。 業者に見積もりすると、予想以上に高いので、近隣のガラス工房で透明ガラスをスリに加工してもらうことに。 しかし、ガラスサイズが少しでかくて機械に入らない。 どうしよか? スリ加工自体は難しくないので、自分たちで装置を作ることに。 ますスリにしたくない箇所をシールで張る。 ガラスサイズの箱を作って、エアガンと砂を買って試すけど、まったくガラスがスレない。 よくよく調べると、粗目の砂でないと駄目なことが判明。 そこで、再挑戦。 コツもつかめいい感じに出来上がりました。 ...
だいぶ前に作った半円の座卓。 毎日ハードに使ったているので、随分と汚れが目立ってきていた。 それに板の反りも出てきていたので、思い切って修復することに。 まず、分解。脚と幕板と天板を離し、 天板も自動鉋盤で整えるため剥ぎ合わせた箇所から切断して3分割しました。 機械で平らに整えたら、元の天板に接着して戻します。 最後に鉋で仕上げます。 それにしも思っていたより反っていた。 桜は暴れる木だけど、蟻桟加工していても蟻が負けてしまっている。 乾きが甘かったことは否めない。 おかげで、天板はすっかり薄くなってしまいました。 すっかり軽くなった桜の座卓、これからもよろしくです。...
倉敷の民芸、倉敷緞通を使ったベンチ。 質感と色合いが以前から好きでお願いして特注サイズに作ってもらいました。 地元で有名な民芸の倉敷緞通。玄関マットやカーペットなどの敷物として 使われています。デザインとイ草の質感が以前から好きだったのですが 偶然に作家さんのお宅兼作業場の仕事をする機会がありました。 イ草の匂いがする工場には大きな木製の編み機?がカタンコトンと音を立てて いたのがとても印象的でした。 この事をきっかけに、ベンチのクッションに倉敷緞通を使いたいと お願いしました。クッションといっても中にウレタンやスポンジが入ってる わけではなく、緞通そのものを巻いたものです。 柔らかすぎず、肌触りの良い物で、できれば自然素材を ベンチに使ってみたいと思っていたので倉敷緞通はベストな素材でした。 ただ、一つ心配な点があり、人の摩擦に耐える 椅子生地とは作りが異なるので 使用していくにつれほつれが出てくるかもと心配になりました。 そこで、展示室とリビングで使って確かめることに。 使い始めて1年と2カ月、リビングではほぼ毎日座っています。 心配していたほつれはなく綺麗な状態のまま、丈夫なもんです。 展示室のベンチ、材はニレ。 おもいきってお願いしてよっかたです。お忙しいところこちらの要望を 聞いていただきありがとうございました。これからも緞通ベンチ 使っていきます。 リビングのベンチ 材は桐 桐材の強度も一緒にチェック。 ...
硬くて重い鉄刀木で作ったハンガースタンド。 牛をイメージして作りました。 もとは、革工芸作家さんと話をして思いついたのがきっかけ。 以前ブログにも書いた、曲げ木でS字を作るきっかけになった作品です。 結局は曲げ木は断念。でも形にしたくて、木を重厚な鉄刀木(タガヤサン)に変更して制作することに。 一つの服をインテリアとして飾る用にデザインしています。 単純な作りに見えて意外と苦戦、少し傾いたハンガーが傾きの角度次第では、服を掛けた時に重みで 倒れてしまう。でも微妙に傾いたハンガーにしたくて、ちょうどいい角度を求めて試作をしてようやく完成。 革ジャン専用でなく、お気に入りにの服や帽子も掛けれるようになってます。 ...
普段、あたりまえのように使っている箸。 そういえばこれも木だ、作るのって難しいのかな? ネットで調べると箸にも色々な種類があると分かった。 軽い気持ちで作ってみたが、これが難しい。 一つに材が細くて小さい事。大きな物をつくってきた者にはなかなか慣れない。 二つに両箸が均等な大きさにするのも意外と難しい。 治具を改良しながらどうにか形にはなった。丸型と4角形と8角形はどうにかできるようになったけど 7角形がでいない。いびつになってしまう。7角形は又の機会にするとして できた箸を使ってもらう事にした。 ちなみに、塗料はしないで大丈夫なのかお試し中。 商品にする予定はないけど、作ってみて勉強になったと思う。 写真 手前から鉄刀木、タモ、ホワイトアッシュを使用。 鉋掛けの様子。治具改良は3回目。...
革ジャン専用のハンガースタンドの試作。 革工芸作家さんとの会話がきっかけで、アイディアが浮かんで作ることに。 革ジャンを飾るためのハンガースタンドという目的でデザインはシンプルで先端が牛の角のよう決めて すぐにできて試作に。 難題は曲げ木で、ハンガーをかけるS字に曲げようと試みるけど、 これがなかなか、何度やっても割れしまう。蒸しの時間を調整してみたり、 曲げる道具の治具を色々作ってみたりと。 結局、今のレベルでは満足できる形にはできず、断念することに。 悔しいけど今回は、曲げ木をやめパーツにに分けて形つくることに。 でも、曲げ木には今後も挑戦していくつもり。 写真は集成で薄くした材を4枚重ねて作ったもの。 これを、一つの木で曲げたい。 ...