江戸時代の格子戸 修復
文化財に指定されいる建物の格子戸。
今から300年ほど前に作られたもので、年期の入れようがすごい。
第一印象は「これ直すの?本当に直るの?」
要となるホゾはちぎれていたり、ユルユルな状態。
なので少し揺さぶると建具がグラグラと動く、踊りだす感じ。
文化財の修復は「可能な限り元の形を残す」が鉄則。
部材一つとっても傷んでるところとそうでない箇所があり、使える箇所があればそこを残した状態にするので
パーツ一つ一つを継加工するのがほんと大変。
まずは、本体を分解してパーツに分けます。壊れないようにそっと。
パーツに分けたら、傷んでるところを新しい材に継いでいきます。
色んな継ぎ方になったので、紹介します。
痛み具合や、荷重の負荷によって継ぐ型を工夫して作ります。
一つのパーツに2か所継ぐこともあります。
組み直すまでのパーツ修繕までが長い。
江戸時代に職人さんの仕事に触れられるので、為になることも多く、
昔の人の技術の高さは、ほんとすごい、脱帽です。