先代の師匠
祖父である初代の師匠は磯嶋親方と言って、
当時は名工で名が通った職人だったそうです。
その親方の作品が、津山の元銀行に残っていて、
現在は重要文化財に指定されアートギャラリーとして見学ができるようになってます。
以前来た時は解放されてなく、門ごしから見るだけだったけど、
この度、津山に行く機会があったので、じっくり拝見してきました。
窓の外には木製の格子がはめていて、
面の角度が鋭角なこと、ずいぶんと尖らせて組んでます。
何という面からないけど、部材をつくるのも一苦労だし、
ぴったりに組んでいく作業は至難だったと思う。
貫といって横の部材がキレに貫通している。
枠と縦格子の接合部が見事、ぼぞ穴加工をどうしたのか?
開戸もおしゃれ。
ガラス枠の面とういうか装飾が目立つ。
内部にも、すごい技術の建具がいくつもあって、
豪華な格天井の中央には様式風な木組の装飾。
吹き抜けの壁面には、和洋折衷スタイルともいえそうな組子の欄間がはめられていてる。
100年前に建てられた建物で、当時はそうとう目立ったはず、
でも現在でもモダンな感じがする作品でした。
さすが名工、脱帽です。