明治時代の洋館の改修工事。
1階の上げ下げ窓、2階と3階の両開窓を復刻しました。
道を挟んで目の前がすぐ海という場所で、長年風雪に耐えてきた建具なので痛みはそうとうなもの。
動かいない物や、ガラスが落ちそうな物などいくつかありました。
ここの工事でネックだったのが、上げ下げ窓。
風化が激しく、細かな作りが分からないうえに何度も修繕されていたようで原型がどうだったのか?
予測しがら作っていきました。
既存品は、枠にバネが内蔵されていたみたい。
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これは珍しい。当時も工夫しながら作っていたのが伺えます。
復刻した上げ下げ窓。色々調べて既存の形にできました。窓が重なるか所の勾配は
隙間が空くと風が入るし、きつ過ぎると可動できなくなるので、
ちょうどいい塩梅で切り込むのが難しかった。
この洋館に携われて、先人達の技術に触れることができました。