臼の把手
古民家や文化財の仕事にしてると、
小物もついでにと依頼を受けることがある。
今回、臼の把手をどうにかしてほしいと依頼をうけました。
渡された把手、よく見ると90度に曲がった材を使用しているようで、
曲がった場所に継ぎ手の仕口が見えない。
たしかに曲がった木の方が持ち手と臼の両方に力が加わって強度が保てる。
だからといって、すぐにほぼ直角に曲がった木は見つからない。
他の把手はどんなだろうかと、調べてみたけど曲がった木を使っている様子。
気づいた事に、竹を差して使っているものが多かった。
下の画像の臼は文化財の建物で展示されてた臼。竹が持ち手になっている。
修理する把手も竹が一緒になっていたけど、木部が虫に食われている状態。
なので、修理という依頼だったけど、新しく把手を作り変えるように提案した。
曲がった木が、見つからなかったので、パーツに分けて使用するようにしました。
まだ、試運転前。うまく臼が回るだろうか。