先代の親方
岡山県津山市の重要便化財に指定されている旧津山市洋学資料館。
大正9年(1920年)に銀行として建設され、その後、洋学資料館として平成22年まで
利用された入母屋造りの建物。(現在は新築移転のため閉鎖中)
建設当時は銀行とは知らず、入口前で手を合わす人がいたというほど神社仏閣風の外観。
ここの建具は、先代の親方の作品だそうです。
その方の技術は超一流で、建築業界では伝説の名工と呼ばれていたそうです。
ただ、とても厳しく気性の荒い方で、弟子が何人ついてもその苛酷さについていけず
すぐに辞めていく中で唯一残ったのが先代だと聞いています。
丁稚で親方に入門して、何度もくじけそうになりながら仕事を覚えて成長したそうです。
そんな歴史を聞いて実際見た時は、感慨深いものがありました。
今自分が、この職にいられるのも先代や親方のおかげでもあります。
100年ほど前に作られて物が今も残っている、自分も時代に残る物作りを目指さないと。