おが屑と廃材のエコ活用
木材を扱う仕事で悩まされるのが、大量にでるおが屑と廃材です。
なるべく短い材や薄い材でも利用することがきるものは捨てずに取っておきますが、
それでも廃材は毎日できます。10年前までは、工場の焼却炉で燃やしていたのですが、
安全面や環境面の事を考ればいいとは思えません。
そこで市の焼却場まで持っていき重量分の代金を払って処分していました。
しかし、疑問が。時代はエコ、工場で出るゴミは木材です。
木材は二酸化炭素を吸って酸素を出す性質から、燃やしても二酸化炭素排出量は+-0と計算されるのです。
また、おが屑はペレットと言ってストーブの固形燃料に再利用もでることを考えれば立派なリサイクルできる資源なのです。
そこで、うちの廃材を扱ってくれるとろはないのか調べてみれば、
受け入れをしている会社が数社見つかりました。
ただ、当社のような月にトラック一台分の量だと少なすぎでもっと大量の廃材が必要と言われました。
その中で一社だけ、ぜひ欲しいという企業がありました。
チキュウカイカイでお馴染みの化学メーカー、クラレの玉島工場です。
自家用の火力発電の燃料として木材や廃材の受け入れを検討しているとのことでした。
企業には、年間の二酸化炭素排出量が制限されているようで木材を燃やせばカウントされないメリットがあります。
そこで小額ですが端材とおが屑を買い取ってもらうことになりました。
ただし、新建材となるベニアやメラミン、アクリル板は含まないことが条件です。
そこで、工場では廃材と新建材が一緒にならないいうに仕分けして捨てるように整備しました。
初めは戸惑うこともありましたがすぐに慣れるものです。
これまでお金は払って捨てていたものが、わずかだけどお金を頂いるよになるなんて大きな違いですね。
今年でクラレさんにお世話になって4年目です。これからも良質な廃材をお届けします。