さざ波のような板
斜めに鉋がけした板の制作中。
もともとはなぐり加工と言い、ちょうなという鉋がまだない時代からある古い道具を使って加工される事を言います。
段差を斜めにつける加工で仕上がりはまるでさざ波のように見えます。先端にノミに似た大きな刃がついてい
て、斧のように振りおといて使われます。今回建具の腰板と、壁に貼り付ける板の制作で、なぐりをすること
に。ただちょうなを使うには熟練の経験が必要で、未熟な自分にはできません。そこで、機会を使って荒取り
することに。大まかに形にしたら、後は鉋の手仕事です。慣れない作業で四苦八苦しながらどうにか形になっ
てきました。昔の職人はこれを手作業でやっていたのだから、恐れ入ります。