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建具の話 | FURUSU-古巣家具 - Part 6
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うずくりマシーン

うずくり加工のドア うずくりは、刈萱(かるかや)という植物を束ねて作るブラシのような道具で、 杉や桐など柔らかい木に仕上げ加工として古くから使われています。 古い民家の外壁や格子によく見られる、雨風に長年さらせれてなる 木目が浮きだ状態になりますが、そのような仕上げにするためのもの。 材をブッラシイングして、柔らかい個所の春目が削ぎ落とす事で、 木目の美しさを強調させる加工です。 今回、倉敷の設計事務所の依頼でうずくり仕上げのドアを作る事に。 ドアの材は硬いオーク。 手加工できな時は、うずくりマシーンの登場。 広い範囲を一気にブッラシングしてくれます。 手加工と違ってパワーがすごいので、力加減の入れ方が難しい。 写真はうずくり加工したもの、木目が浮き出てきました。 オークは固いので、杉や桐の3倍以上の時間をかけてブッラッシング。 うずくりを目立たせるため、仕上げに濃く塗装するとのこと。 完成がどうなってるか楽しみ、完成後に見に行こう。...

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塵返し

障子に使う組子には色んな伝統技術があります。その中の一つ、「塵返し」 建具屋さんあるあるで、「障子は埃がたまりやすいから、掃除が大変。」 何度も聞くこの言葉、確かに横の組子に自然と埃がたまってしまうものです。 でも、この言葉現代だけでなく、昔の人も同じ考えで悩ましていたようです。 そこで、考えられた技術が「塵返し」という技法。 障子の横の組子を傾けて、埃がたまりにくくしています。                               良く見ないと分からないぐらい、地味な技法。 でも、作るのはとても難しく、少し傾けるだけで作業は半端なく多くなる。 だから、価格は高くなってしまうので、結局は 普通の障子で掃除をこまめにしましょうね意見が落ち着くのです。   意匠的にデザインな物は特別な場所で使ったりします。                       普通に組むだけでもややこしいデザイン。 斜めにする事で、もっと複雑になってしまう。 伝統技術jは奥深い。  ...

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小枠の建具

少し変わったデザインの建具の紹介です。 一つ目は、枠組みに板を組ん込んだ建具。                       上部に、明りとりの小さい明り窓が入っています。トイレの開き戸、和風な感じを出してます。                             次は、表面と裏面の桟を縦と横にしたデザインです。                       桟の間にはスリガラスを入れて、反対側の桟がうっすらと透けて見えます。下は拡大した画像。                 建具は家具と違って平面なので枠の中の表現になります。 限られているようでも工夫次第では新しい形ができるのが建具デザインの魅力なんです。...

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少しずつ丁寧に

組子や格子の仕事は、細かいようで単調な作業。                       なので、集中力を切らせないように一つずつ丁寧に。 少しでも雑になってしまうと、そこだけがかえって目立つのです。 釘を打つ時も、組子を組んでいく時も、慣れているからといって ただ手を動かすのではなく、綺麗な仕上がりになる事を考えてもくもくと集中して仕事。 慣れというのは怖いもので、慣れてきたころに失敗したり、怪我したり。 なんで慣れてきたかなという時は、要注意。                                 桧の格子戸と内障子を作っているところ。                         玄関の障子は丸窓の内に入るもの。 和風な建具がだんだん減っている中、こういった注文があると うれしくなります。  ...

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面腰という仕口

建具には面腰と馬乗りという2種類の面技法があります。 手仕事でつくるには、それなりに経験が必要。 うちでは、馬乗りという仕口を使って機会加工がおもだけど、 付ける面の種類や大きさによっては手加工で面腰にして作ります。 框と桟の面をつける個所を留めにして継ぐ方法です。           左写真:框 右写真:横桟 組んだとき留めになるように45度に加工。                           面腰加工ができれば次に面を付けます。仮組みして隙間は無いか、綺麗に留めになるか 確認します。この建具は几帳面です。                     几帳面を付けたところ。                           面腰仕口で硝子戸とパネル戸完成。ぴったり面があって綺麗にできました。 材:ブラックチェリー  ...

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黄金比組子。後編

完成!黄金比組子のオリジナルドア。 写真は取付後のもので、ご主人が撮影してくれました。 素敵な部屋の雰囲気にマッチしていて、良い感じに納まりました。 「和と洋、どちらにでも合うデザインで本当に注文して良かった」と高評価でこれまでの苦労が報われました。                           材料は米松。ドアノブは、ドアに合うように昔からあるタイプの真鍮製のもの。                           表と裏と両面に曲げ組子を入れています。                           当初はできるかどうか半信半疑だったけど、完成できてよかった。 曲げ木で失敗が続いた時は、できないかもと心が折れそうになったことも。 でも、注文主の期待に応えることができて本当に良かったです。 今回えた経験は、今後に活かせそうです。 ご注文ありがとうございました。      ...

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黄金比組子。前編

ダイニングの改装にともなって、ドアのオーダーを素敵なご夫婦から頂きました。 ヒヤリングでは、具体的な要望はなくこちらから提案して決めていくことに。 そこで、好きなインテリアや好みのイメージなど聞いて、自分なりに部屋の雰囲気に合うデザインを提案しました。 そこで気に入ってもらったのが黄金比の図を取り入れたデザイン。 ※黄金比とは自然界に隠された不思議な比率で、オーム貝の渦模様やシダ植物の渦巻きの黄金比は有名です。 人にとっても最も美しい比とされており、絵画や建築物に使われているようです。 1:1.618の長方形を正方形に分割していき、その対角点を曲線で繋げものが黄金比の図です。                   ドアのデザインはこの図を四つに合わせています。                                 実は、この案を提案したとき実際にこの形ができるのか半信半疑。 そこで、完成までしばらく時間をもらい、試作から挑戦することに。 なんといっても、難題はRが徐々に小さくなっていくのをどのように割れず曲げるのか。 しかも材は、曲げ木に適しているとは言えない米松です。 そこで曲げるために治具を作って、材を蒸して早速トライ。                       予想どおり、上手くいかない。小さいRは割れ、大きなRはなんだかいびつ。 そこで、材の蒸し方を変え、アイロンとアルミホイルを使って蒸すことに。 この方法だと、蒸し機に入れて治具にセットするよりも、材の乾燥を抑えてくれ 曲がるまで材を蒸した状態に保ってくれます。 (この方法は、アイロン曲げと言って兵庫の木工作家さんが考えられた方法です。 すごいアイディアで、シンプルな方法なのに成功率は高く、曲げ木の可能性が広がる。すばっらしいアイディア) 治具を改良して、アイロン曲げでトライ。                                     最初よりは、だいぶ曲がるようになったけど、やはり割れが数か所でてしまう。               また、治具の作りなおし。もっと正確に綺麗に曲がるように工夫しないと。 ピンを差して曲げることを辞め全て面で抑えて曲げを形作る事に。 何度かトライして、どうにか曲がるようになったけど、やはり割れがどこかで出てしまう。 どうやら問題は曲げる方法にあるようなだ。 もう一度、曲げ木の基本に戻って考えると、太い材を曲げる時に使う鉄の帯板を 2回転するような曲げ木に鉄の帯板を使うのは 困難と勝手に判断していました。考えを改めて思いついたのが結束用PPバンド、 これなら自由な形に沿わせて使えるのでは。                             熱いうちにいっきに曲げないと、綺麗に曲がらない。 治具を回しながら曲げていきます。                   全部が成功するわけではないけど、成功する確率が高くなった。 蒸しの時間を変えてみたり、できるだけ目が真っ継ぐな材を使うなど工夫して、 どうにか理想の形に曲げることに成功。                       一晩、治具にセットしたまま乾燥させて、枠に組んでいきます。 綺麗に曲げるまで、苦戦したけど最終的に曲がってよかった。 曲げ木でそうとう時間を使ってしまった。ドアの制作を急がなくては。。             ...

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無双窓の開戸

  古くからある木のブラインドの無双窓がついた建具。                           ガラスがない時代、窓代わりとして使われた窓で、板をスライドすることで 開閉する仕組みです。古い建物ではまだ見かけることも。 日本最古の芝居小屋、旧金毘羅大芝居の金丸座に行ったとき、化粧室の通路に も使われいるのをみかけました。 そんな、無双窓を開き戸に入れ込んだ建具です。 作ると時に、特に気をるけるのが無双窓のスライド加減、 戸自体を開け閉めするときは無双窓がぐらつかいように、 でも無双窓を動かすときはスムーズにスライドするように丁度な加減が難しい。 一度組んだら調整ができないんでね。  ...

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杉板の赤身と白身

杉板を入れた建具で悩むこと。                           杉板の芯材はだいたい赤と白が混じってあって、 並べ変えながらどうしたらバランスがよく見えるのか、考えてしまう。 まず木の表と裏をどちら側にするか。 木表は目が奇麗で仕上げりもいいのに比べ、木裏は湿気に強い特徴を活かし、 浴室や外部に近い場所だと木裏を、人目につく場所や物入れなどは木表に統一します。 次に自然な木目を並べるのに一苦労。 縦に使う時はまだいいのだけど、横に使う時は難しい、2枚引き違い戸なら、なおさら悩んでしまう。 できるだけ上から下に濃くなっていくようにすれば、バランスよくおさまるかなと。 一見派手な赤と白の混じった杉板の建具が和風建築にぴったり合うのは不思議です。...

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倉敷の格子

完成前の格子。                           クランプで接着してます。完成したら取付に行きます。 倉敷ではよく見る格子、古い民家によく会いますが、新築での注文もありモダンな家にもマッチするんです。 地方によって少しずつ形が異なるようで、倉敷の格子は親付切子格子といわれ、 太い桟の間に短くて細い桟が入ります。写真は4本ですが、倉敷格子の短い桟は3本です。 旅先で色々な格子を見るのもたのしいですね。    ...

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