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オーダーメイドの話 | FURUSU-古巣家具 - Part 5
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黄金比組子。後編

完成!黄金比組子のオリジナルドア。 写真は取付後のもので、ご主人が撮影してくれました。 素敵な部屋の雰囲気にマッチしていて、良い感じに納まりました。 「和と洋、どちらにでも合うデザインで本当に注文して良かった」と高評価でこれまでの苦労が報われました。                           材料は米松。ドアノブは、ドアに合うように昔からあるタイプの真鍮製のもの。                           表と裏と両面に曲げ組子を入れています。                           当初はできるかどうか半信半疑だったけど、完成できてよかった。 曲げ木で失敗が続いた時は、できないかもと心が折れそうになったことも。 でも、注文主の期待に応えることができて本当に良かったです。 今回えた経験は、今後に活かせそうです。 ご注文ありがとうございました。      ...

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黄金比組子。前編

ダイニングの改装にともなって、ドアのオーダーを素敵なご夫婦から頂きました。 ヒヤリングでは、具体的な要望はなくこちらから提案して決めていくことに。 そこで、好きなインテリアや好みのイメージなど聞いて、自分なりに部屋の雰囲気に合うデザインを提案しました。 そこで気に入ってもらったのが黄金比の図を取り入れたデザイン。 ※黄金比とは自然界に隠された不思議な比率で、オーム貝の渦模様やシダ植物の渦巻きの黄金比は有名です。 人にとっても最も美しい比とされており、絵画や建築物に使われているようです。 1:1.618の長方形を正方形に分割していき、その対角点を曲線で繋げものが黄金比の図です。                   ドアのデザインはこの図を四つに合わせています。                                 実は、この案を提案したとき実際にこの形ができるのか半信半疑。 そこで、完成までしばらく時間をもらい、試作から挑戦することに。 なんといっても、難題はRが徐々に小さくなっていくのをどのように割れず曲げるのか。 しかも材は、曲げ木に適しているとは言えない米松です。 そこで曲げるために治具を作って、材を蒸して早速トライ。                       予想どおり、上手くいかない。小さいRは割れ、大きなRはなんだかいびつ。 そこで、材の蒸し方を変え、アイロンとアルミホイルを使って蒸すことに。 この方法だと、蒸し機に入れて治具にセットするよりも、材の乾燥を抑えてくれ 曲がるまで材を蒸した状態に保ってくれます。 (この方法は、アイロン曲げと言って兵庫の木工作家さんが考えられた方法です。 すごいアイディアで、シンプルな方法なのに成功率は高く、曲げ木の可能性が広がる。すばっらしいアイディア) 治具を改良して、アイロン曲げでトライ。                                     最初よりは、だいぶ曲がるようになったけど、やはり割れが数か所でてしまう。               また、治具の作りなおし。もっと正確に綺麗に曲がるように工夫しないと。 ピンを差して曲げることを辞め全て面で抑えて曲げを形作る事に。 何度かトライして、どうにか曲がるようになったけど、やはり割れがどこかで出てしまう。 どうやら問題は曲げる方法にあるようなだ。 もう一度、曲げ木の基本に戻って考えると、太い材を曲げる時に使う鉄の帯板を 2回転するような曲げ木に鉄の帯板を使うのは 困難と勝手に判断していました。考えを改めて思いついたのが結束用PPバンド、 これなら自由な形に沿わせて使えるのでは。                             熱いうちにいっきに曲げないと、綺麗に曲がらない。 治具を回しながら曲げていきます。                   全部が成功するわけではないけど、成功する確率が高くなった。 蒸しの時間を変えてみたり、できるだけ目が真っ継ぐな材を使うなど工夫して、 どうにか理想の形に曲げることに成功。                       一晩、治具にセットしたまま乾燥させて、枠に組んでいきます。 綺麗に曲げるまで、苦戦したけど最終的に曲がってよかった。 曲げ木でそうとう時間を使ってしまった。ドアの制作を急がなくては。。             ...

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過去の作品とご対面。

以前、家具一式のオーダーを頂いた方の家に久々にお邪魔しました。 制作してから5年ほど経過して、どんな感じになっているのかずっと気になって 久々の対面に少し緊張してたのですが、大切に使ってもらえていることもあり家に馴染んでいて、一安心。 経年変化もさほど感じずに、若干濃くなってきているかなという程度でいい感じ。 納品後に作った物と会う機会はあまりなく、今回見れてよかった。 使ってくれてる方が大切に扱われていることにも感動でした。 これからも大切に使ってもえれよ。                     タモの飾り棚。普段の様子をカメラで撮る予定が、かたずてくれました。     タモの文机。脚と天板の接合が難したった。                     栓のデスク。タモより少し白いのが特徴。                     タモのTV台。無垢材の質感をだすたに耳の部分はそのままに。   ...

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大きなちゃぶ台

直径が1mもあるちゃぶ台の制作。 居間で家族全員と食事する時に使う大きくて丸いちゃぶ台を探していて、オーダーしたいという事でした。 初めは直径が1mもあると、かなり大きいなとイメージしていたのですが、作ってみればやはりでかい。 材は白くてきれいでも重厚なホワイトアッシュなので、やはり重くなりました。打ち合わせで、重たくなることは了承済みだったのですが納品日までは 心配で喜んでもらえるのかかなり不安でした。でも「白くてきれいで無垢の質感が良い」と喜んでもらえて良かったです。 移動するときは重たいので転がして運んでくださいね。注文ありがとうございました。 下の写真は、以前に制作した桜のちゃぶ台、こちらは半円形です。意外と使いやすい。            ...

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新築の下駄箱 タモ無垢

建具の依頼と一緒に、下駄箱の注文を頂きました。 建具と同様に既存品でなく無垢材を使ったオーダーメイドの注文です。玄 関に設置する下駄箱は濃い色ではなく、明るめな色のタモを使う事に。 天板は無垢材の一本木を使用して木の生命感がでるように曲線は残したままにしました。 側面についている皮の部分を全部削るのではく、 少し残しています。そうすることで、無垢の質感がより一層強調されます。 乾燥で割れがある個所には千切りを入れています。 本体となるキャビネットは突板を使用して予算に繁栄しました。 大きな玄関なの縦長の下駄箱もすっきりおさまりました。 天袋がなくても容量が十分あるので、収納がたっぷりできるザイズです。 建具と同様、とても気に入って頂きました。ありがとうございました。 https://furusu.jp/ ...

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完成。和モダンソファー 

椅子屋さんにクッションを作ってもらって、ついに完成 これまで長かったけど、いいソファーができました。お客さんの要望で、 クッションも縦じまの物に選んでもらいました。 材が橙色の欅なので、生地はシンプルなものがいいのではと打ち合わせの時に意見したのですが、 夫婦そろって迷わずこの生地がいいと即決でした。 部屋に置いたときのバランスがどうなるだろうかと? 思っていたのですが多少個性がつよくなっても構わないとのことだったのでした。 クッションは頭の位置に膨らみをもたせ、輪郭をはっきりさせました。 こうすることでのっぺりしたイメージはなくなり、 使っていくうちにできるたわみを少なくすることができます。 クッションを置いてみるまで不安でしたが、 懸念していた強い個性もそれほど感じない物に仕上がりました。 将来和室で使うことを考え座は低めのロータイプです、 座り心地も完成までドキドキでしたが、 座り心地も想像以上によく座ってもよしあぐらをかいてもよしの和モダンソファーになりました。 (前編) 愛知のお客さんからの注文なので、発送は家具配送の専門業者に御願いしています。 「達者でなぁ、かわいがってもらえよー。」 後日、お客さんから、喜びの声が届きました。 部屋に合っていてとても気に入っているとのことでした。注文ありがとうございました。...

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木の香り、楠の座卓

「楠(クスノキ)でテーブルできますか?」 なんでも、独特の香りのする楠に思い入れがあり座卓を注文するときは楠にすると決めていたみたいです。 よく行っていたデパートのベンチが楠でできていて、 そこで足休めするたびにこの木の匂いに癒されていたようで、 ずっといいなと思っていたそうです。 楠は「臭し(くすし)」が「クス」の語源となったと言われるほど樟脳の香りが強く、 その特徴として防虫効果があり、古く から箪笥の引き出しに使われてきました。 また薬の木とも言われ、葉を蒸して鎮静剤として利用されてきたようです。 そういえば、身体に張るシップは樟脳香りがしますね。 制作中は工場内はその匂いが充満していました。 しかし、残念なことに納品時には香りはほとんどなくなり鼻を近ずけてわずかに匂うぐらいになっていました。 匂いがあまりしないことは心残りでした。 後日、連絡があり雨の日は、テーブルから香りがすごくするとのことでとても喜んでくれました。 気にって頂いてこちらも一安心でしす。雨の日が少したのしみですね。 縁側で、趣味に使う座卓として使用さているようです。 注文ありがとうございました。...

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収納棚と書斎机の注文

新築を建てる御客さんから、問い合わせがありました。 あまり広くない部屋なので、 色々な物が一度に置ける大きな棚と、 書斎用の机を注文したいとのことでした。 置く場所は階段上がったところの廊下にしたいとのことでした。 既製品であるような棚だと部屋が狭くなってしまう、大きな棚が欲しいけど、 空間を有効に使った棚が欲しいとのことでた。 確かに大きな棚を置けば存在感が増し重厚な感じになってしまいます。 そこでハシゴ組して、スペースを透けて見えるようにしました。 こうすることで空間が広く感じます。 ただ、幅3m×高さ2m30の大きな物は持ち運びできません。 そこで、現場で組むことに。 そして、書斎で使うデスクといっても書斎専用の部屋を設けれないので、 棚の向かいに設置して書斎スペースにすることに。 奥行きを広くすると人が通る幅が狭くなるので 40cmほどにその分、長さを長くしました。 納品時とても気に入っていただきました。 注文して良かったとうれしい言葉を頂きました。 こちらこそ注文ありがとうございました。 それにしても、お父さんの書斎が2階の廊下なんて。これも狭い空間の工夫なのかな。...

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エクステンションテーブルができるまで 

天板が伸びるエクステンションテーブルのオーダーできますか?と問合せがありました。  普段は、通常の大きさのダイニングテーブル として、パーティーなど人が来る時に は伸ばして使いたい、できれば無垢材で という事でした。 もちろんとお受けしたのですが、 引き出し用に取り付ける金物でコレッという 物がなく困りました。 でも考えてみれば己は建具屋、 可動式の物作りは得意分野じゃないか。 そうだ伸長式のテーブルを出すには、 引戸で使うV型戸車とそのレールを使い、 テーブルの脚にはロック付きのキャスター を取り付けよう。 制作前には簡易な試作品で試して確認します。 材は、タモにして、 木目が楽しめるように上の天板は一枚板 をはぎ合わせたもので、 板目がメインにして、 引き出しテーブルは目が真っ直ぐな 柾目にしました。 同じ木でも使う場所が変われば、表情も全然変わってきて見ていておもしろいです。 下の写真は、制作段階でのもの。 引き出し時にスムーズに行くようにローラーをつけ、 収納時には固定した状態を保つように開戸で使われるゴンベろいう金物もとりつけました。 このテーブルで大変だったのは、やはりテーブルを稼働する時にできるだけ力を入れないで スムーズに動くかどうかで、ローラーの位置には苦戦しました。 キャスターを付けた脚は使ってない時はわずかに床から上がっている必要があり、 尚且つ伸ばしたには床面をスルスルっとスムーズに転がる位置を割り出して慎重になって取り付けました。 苦戦の末、素敵なエクステンションテーブルが完成。 依頼者も大喜びでした。パーティーの時のテーブルの評価も今度、教えてください。注文ありがとうございました。 依頼者から写真が届きました  ...

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和モダンソファーができるまで

以前、ブログに書いた新婚夫婦の新居にあったソファーの続編です。 最初の打ち合わせでは、特にこだわらないのでお任せしますとのこと。 しかし、この「お任せします」作り側としてうれしいようで、とても難題を突き付けられます。 そこで、ヒヤリングをしていくうちに、理想なデザインが見えてくるのです。 今回の依頼は、新居に合ったソファーということでしたが、新築を建てた時には和室で使用したいとのこでした、出来るだけ低めであぐらをかいても問題なく座れること、ひじ掛けにコーヒーカップがおけるように、そして木は和を感じさえる物がいいとのことでした。 色々な意見をふまえてデザインしてようやく制作に取り掛かれます。材は欅(ケヤキ)といって日本を代表する広葉樹で、昔から大黒柱や和室の座卓などに使われてきた、日本人に馴染み深い木です。 今は数が少なくなってきて上質なものはとても高価。そこで、古民家の柱で使われていた物を利用して使います。欅の特徴は、表面が経年変 化し黒ずんでいても、 少し削れば元の木肌の色を保っているのでリユースしやすい特徴があります。右の写真は古民家からの古材を気取る前。                     各部材をとり、それぞれ形にしていきます。塗装しにくい個所は組む前に一回目の塗装をしておきます。                       次に部材を組んでいきます。  組みの次は座面にウェービングテープを貼っていきます。 座り心地を決める緊張する作業、できるだけテンションを掛けて貼るようしています。ソファーのフレーム完成。 次の作業は椅子屋さんに、クッションを作ってもらいます。どんな感じになるかな、座り心地はどうかな。 完成が楽し塗装しにくい個所は組む前に一回目の塗装をしておきます。次に部材を組んでいきます。 組みの次は座面にウェービングテープを貼っていきます。 座り心地を決める緊張する作業、できるだけテンションを掛けて貼るようしています。 ソファーのフレーム完成。次の作業は椅子屋さんに、クッションを作ってもらいます。どんな感じになるかな、座り心地はどうかな。完成が楽しみです。...

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