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建具の話 | FURUSU-古巣家具 - Part 3
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塀の開戸

ご近所さんからの依頼で、 傷んだ開き戸を作り替えることに。 既存の建具はすでに、戸先が地面についてしまっている状態。 開け閉めには建具を持ち上げないけない。 そこで、元の形に筋交いを入れて建具がダレてこないよいにと補強。 材は、米ヒバで塗装は外部用のウレタンクリア塗料を2回塗り。 これで、そう簡単には雨には負けないぞ。 ...

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釘を斜めに

板戸の釘を打つときの話。 まっすぐ釘を打ち付けるのではなくて、少し傾て打つようにする。 そうすることで、板がの膨らみを抑えることができる。 特に外部の建具に、施さないと釘の頭が出てくる現象が起きてしまう。 ちょっとした工夫の小話でした。 ...

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縁側の建具調整

大広間の縁側の連なる引き戸調整。 家も、建具もだいぶ年期がはいってるので、スムーズには動いてくれません。 今回、修繕するのは全部で16枚。 そう簡単にはいかないと思ってたけど、想像以上でした。 まず、建具が外れない、こういう時はジャッキアップ。 床が沈んでる箇所は、床下からもぐっと上に持ち上げて、補強材で固定もしました。 何とか建具が外れた次は、ボロボロの戸車を交換して、ジャッキが無くても取り外してでき スムーズに動くように削ったり切ったりして切り込んでいきます。 次の難関は、ガラスの隙間をどうするか。 建具に差し込んだガラスが、建具が歪んでしまい、隙間がいくつも空いている状態。 これだと建付けをいくら良くしても、隙間風が入ってしまう。 ガラスを外して、調整しようと思たら、ガラスを入れた箇所が分からない。 色々調べたら、縦ツカが抜ける仕組みになっていた。 この技術には、感動しました。今では上からガラスを落とし込むのが主流で、細工はほとんどしません。 誰も、気づかない地味な技術だけど、丁寧な仕事が伺えます。 結局二人がかりで丸二日かかりました。 動かなかった建具が、すんなり動くと気持ちいいもんです。...

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クデとホゾの格子

改築の玄関戸のお仕事。 組子が複雑で、制作がなかなか手ごわいデザイン。 設計士の図面にはミリ単位で指定があり、 作った人間でしかわからないほど、細かなところまでこだわりがある。 例えば、開き戸上部の格子戸には、それぞれ2つサイズ分かれていて、組み方が異なる。 画像では分かりくいけど、大きな組子はクデで、小さな組子はホゾで組むようになっている。 組む前の組子パーツにクデとホゾ穴を加工してます。 両方ホゾで作っても見た目にはあまり変化がないのだけども、近づいて格子をのぞき込むと、 違いが分かるデザイン。 細部までこだわるデザインに脱帽です。...

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庭門の修繕

庭に入る門戸の修繕のお仕事。 建具事態は思っていたほど傷んでは無かったけど、 腰板は雨風にさらされてぼろぼろ。 せっかくのお庭が、もったいない感じでした。 そこで、傾き掛けた建具を組み直して直角をだして、 腰板には家主が持っていた竹をつかって竹格子にすることに。 格子にすることで、閉鎖的だったな庭の雰囲気が、開放的な感じに。 アクセントに、取っ手にも竹を使ったみました。 ...

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竹組子

茶室の障子で組子を木でなく竹でつくってほしいとのこ。 今まで経験がないので、はたして竹で組めるものなのか心配でした。 なんでも、茶室で有名な待庵では竹で作った障子があるようで、 先人ができたのなら、きっとできるはず。 まず、竹専門店に行き、根元に近い竹を選別して買ってきました。 実が厚いほど加工しやすと思ったけど、組子が厚くなりすぎてバランスが悪い。 今度は厚みができるだけ整って加工された薄い竹を買って練習。 こつを覚えて本番。 アールになっているので木とは違って難しい。 これでパーツが完成。次は組んで枠にはめ込む作業。 時間がかかったけど、どうにか完成。 「よく見れば、竹でできてると思うようにな障子にして」と言われていましたが、 実際設置してみれば、いい感じに収まりました。 竹の厚みを細くして正解だった。...

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角丸の面取り組子

近頃では、ほとんど作らなくなった、角丸の面取り組子障子。 改築のお客さんからの依頼で久々に作ることにないました。 前回作ったのはいつかなんて、思い出せないほど前で、 床の間があるような和室がなくなれば、こういった障子も自然となくなったきました。 家の中でもお客を迎える、大切な場所で使われる障子で、それなりに凝った作りです。 組子に面をつけている面取り組子は、普通の組子の倍以上の時間が必要。 画像でも分かりにくいけど、縦と横の組子にそれぞれ面がついていて、それらを隙間なしに組み込む加工が大変。 次にガラス入れる枠の角が丸く、それを角丸といって、これがカクとは違って丸にするだけで手間が倍以上。 お客さんに、なぜこれが高級な作りなのか、説明しないと気付いてもらえないのが、建具の地味なところ。 建付けが後に、立派な障子が入ったと喜んでくれました。 注文ありがとうございました。...

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古民家の玄関

大きな片引き戸。 古民家の玄関で、古くなって動きが悪いの新しくしたいとのことでした。 デザインは隣に蔵にある引戸とおなじようなデザインでいくことにしました。 最近、古民家での仕事が頂くことが多くなりました。ありがたい。 古民家には、何とも言えない個性があり時代がはぐくんだ魅力が詰まっています。 自分の仕事が役に立ててうれしいです。 ...

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雨戸の調整

旅館の雨戸の建付け調整の依頼。 その数20枚以上とかなりの数。 長年使っていなかったようで、戸袋から出すだけで一苦労しました。 全ての建具の戸車を交換して、スムーズに動くようにしないといけません。 かなり古い旅館で、どこも鴨居が下がってきて途中で詰まって動かなくなります。。 なのでひたすら建具の片という場所と鴨居の溝のヒを鉋で削っていきました。 最後のほうは、鉋が切れなくなってしまいました。 3人がかりで一日かかりの仕事。 これからは台風や雨風が強い日でも大丈夫、活用してください。 ...

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美術館の通用門

美観地区にある大原美術館の通用門。 すっかり古くなったのでやり替えの注文をいただきました。 常に雨風にさらされるので、どうしても劣化が激しい。 今回は、とにかく丈夫で長持ちさせたいとの要望でした。 そこで、外部でも腐ることがないアセチル化したアコヤという木材を 使うことに。 ニュウージーランド産のパイン材を酢の一種を混入して強くした木材で、 ヨーロッパではよく使われているようです。 大きな公共の建物や橋にも使われていて耐久性はとても優れているようで、 以前から使ってみたいと思っていましたが、こんな大きな仕事で扱うことになるとは。 大きな建具ですが、取付けはミリ単位の微調整を繰り返して付けていきます。 レーザーを使って左右が均等になるようにチェック。 一日がかりで、ようやく取付けできました。 大変だった。でかくて重たいので、なかなかいつものような取付けができなく時間がかっかった。 後日塗装して完成。 責任重大な仕事でしたが、無事に終わってホットしました。 ...

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