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建具の話 | FURUSU-古巣家具 - Part 4
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若手職人 組子の仕事

和室の組子欄間。 最近は和室が少なくなってきて、久々に注文です。 いい機会なので、若手職人と一緒に作ることにしました。 縦重組子に角麻の葉が入った欄間で、まず縦組子を作りそのあとに 麻の葉組子を入れていきます。 初めての作業でも、建具屋に入社するだけあって細かい作業は苦でないよう。 時間はかかりましたが、キレイに仕上がりました。 もう一人の若手職人は三つ組手(ミツクデ)といって六角形の麻の葉組子に挑戦。 冶具を作たり道具を改良したりと試行錯誤してましたが、 こちらも上手に仕上がりました。 でも二人とも時間をかけすぎ。 時間をかければ、いい物はできるのは当然。 どれだけ、ミスなく無駄なく早く作れるかがポイント。 この経験は将来につながるよに、まだまだ場数が必要かな。 ...

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アルミ玄関戸を木製建具に

アルミの玄関戸を木製にしてほしいとういう注文がありました。 玄関戸を作るのは本職なのでお任せくださいですが、困った事にアルミの枠も木製にしてほしいということでした。 初めは、これまで経験もないし他のでも前例が無いようだったので自信がないとお断りしました。 でも、強く依頼されては断れ切れなく、時間をいただければと承諾しました。 さーどうしようか?まずアルミ枠を取れるの? 大工にさに聞くとすでに壁に埋まってあるものは、そう簡単には外せれないし、施工に時間をかかるとの回答。 どうしようか、色々調べてみたら、アルミ枠限定のカバー工法というのがあるらしい。 古い枠を新しいアルミ枠で覆って新品にするやり方で、大手サッシメーカーが商品を出しています。 これだ、これを木をつかってカバーしよう。 とにかく、既存の枠を計測して、どうにか形になる方法を考えよう。 なるほど、こりゃ建具作るより大変だ。 考えた末にアルミ枠を覆うために、木のパーツを10個に分けて張り合わせることに。 場所にごとに木枠を貼っていきます。 ビスが使えない場所は、接着剤でクランプ。 玄関なのでその日の内に終わらせないといけない。 問題が起きないよう、スムーズに作業ができるようにしっかり準備していきました。 そのおかげで、なんとか完成しました。 これはアルミサッシのBEFOR。 これが木製に変身したAFTER。 網戸付き。 アルミ枠だったと感じさせない木製枠に上手くできました。 大変だったけど、できあげればそれまでの苦労も吹き飛びます。 ご注文ありがとうございました。...

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下駄箱と引違戸

以前からお世話になっている方から下駄箱と引違戸の注文です。 玄関の印象をもっと明るくしたいと依頼を受けました。 これまではの下駄箱と建具は、どちらかというと暗いイメージ。 そこで、明るめの木を使った下駄箱と透明ガラスを使った建具を作ることに決定。 材はいずれもタモで、引戸の組子に一部ウォールナットを使いたいとご主人から提案がありました。 下駄箱は品のある和風な感じをだすため舞良戸にしました。 木桶のスリッパケースをずっと使われていて、お邪魔するたびに気になっていました。 新しくする際に下駄箱の中に隠し扉にしてスリッパを収納できるように工夫しました。 玄関入ってすぐの引違戸は透明にすることで、空間が広く感じます。 ウォールナットの色もタモ材とマッチしていい感じです。 納品後、とっても喜んでくれました。 いつも注文していただきありがとうざいます。...

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古民家の建具

古民家の建具を一部新しくしました。 襖と障子が入っていて、動きが悪く柱と建具の隙間もかなり空いている状態でした。 部屋が少しでも明るく見えようにと、動きがスムーズになるようにしてほしいとの事でした。 天井板、梁、柱すべてが黒で古民家ならではの暗さが目立ちます。 そこで、杉の白木を使って少しでも明るく見えるようにしました。 ついでに建付けを直して、戸車と専用のレールを入れて動きを軽くしました。 Befor After 印象が変わり、部屋の雰囲気が明るくなりました。 ...

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掬月邸へ

お隣香川県の栗林公園にある、掬月邸へ行ってきました。 きっかけは、そこの雨戸がどうなっているのか聞かれたからです。 雨戸が建物中に配置できるようになっており、 平行に走らせるだけでなく、垂直に曲がってすべての部屋を覆う作りになっているようです。 どうなっているのか確かめに、ドライブついでに行ってきました。 お目当ての掬月邸は気品ある数寄屋造りで、入るにはお茶付きの入館料がいります。 ここの角をどうやって建具が曲がるのか? スタッフの方に断りをして、雨戸を動かしてみました。 なるほど、鴨居と敷居を超えて飛び出してくる。 これは面白い、よく見ると直角に曲がる手間と先で建具溝がなくなり、 建具が外れる構造になっていました。 よく考えてられていて、感動しました。 毎日すべてを開け閉めするようで、敷居の溝はだいぶ深く掘れている状態です。 スタッフに雨戸の枚数を聞いたら128枚だそうです。 雨戸をしまうのにどのくらいかかるかついでに聞くと二人で20分~30分だそうです。 ドフェー! 毎日ご苦労様です。...

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鏡板戸

建具枠に一枚板をはめた物を鏡板といって、 迫力のある見た目になります。 最近であまり出なくなったけど久々に制作しました。 シンプルな造りに見えて、作るのは難しい。 はめ込む一板を均等な厚みにして、木表にはウズクリというブラッシングをする。 木裏は手鉋で仕上げます。 そうすることで、より木目が浮き立ち見た目がキレイに。 板の大きさがデカいため建具枠に組む段階まで、重労働。 ちなみに、これは脱衣とトイレの引き戸。 家に合うデザインにしてと言われ、桧を使った板戸にしました。 ...

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桧の玄関建具

木製の玄関戸。 材は桧で厚みは45mmもあって重厚感ある引き戸です。 アルミサッシが普及する以前は、木の建具は一般的でした。 でも最近では、木製に玄関戸は珍しい代物になってすこしぜいたく品なイメージ。 でも、外部がアルミサッシでも玄関が木製になることで、あたたかな個性がうまれます。 「玄関は家の顔」 家自体を象徴する代物。 だから、妥協せず末永く使って頂けるように 気つかって製作します。...

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新築の建具

建具の枚数がとっても多い新築の仕事。 計画書を見たときはその枚数にびっくりして、はたしてこの計画のまま進むのか? と思ったぐらいです。 数えると木製建具だけで80枚以上。 これは数カ月かかるぞ、早めに採寸して作れるものから作っとかなくては完成に間に合わない。 これだけ木製建具を使ってくれるとは、我々にとってはとってもありがたい。 とにかく、建付けには気をつけないと。 枚数が多いと、どこかで擦ったり、重たくなったりして動きが悪くなります。 そうならないように、念入りにチェックしました。 建具が無事に収まり思ったことは、建具が入ると家に表情がついて 引き締まる感じがしました。 今回、ここの仕事に携われてうれしかったです。...

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夏障子

久々の夏障子の注文です。 さっそく、打ち合わせ。暑さが本格になる前には完成しないと。 一言に夏障子といっても、デザインも豊富で中に組み込む簾も数種類あります。 好みや予算を考慮しながら決めていきます。 デザインは、真ん中に帯を入れるタイプのもで、簾は小さい径の葦に。 そして等間隔に入る竹は錆竹というゴマのような点点がついた竹にしました。 夏障子を入れると、見た目がとっても涼しいです。 ...

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栗の玄関戸

お世話になっている工務店さんからの依頼で、 ギャラリーの玄関戸の制作です。 材は国産で決めたいといことで、栗材に決定。 でも、その素材となる栗がなかなか見つからない。 すぐに見つかるだろうと甘く見すぎていた。 愛知、福岡、香川、大阪と調べて、2mまでならすぐ見つかるけど、 今回は2.4m必要だったのでそれにあったサイズがない。 どうしようと思った時に、地元の銘木から土台に使う物でサイズに合うのが見つかったと 連絡があり、一安心。 ギリギリ木取れるサイズ、失敗はゆらされない。 12枚にスライスして、どうにか玄関の板戸に使用することができました。 目もそろっていい建具ができました。 今回調べてみて、国産の栗がだいぶ減ってきていることを実感させられました。 ...

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