30年前に建てられた家で、勝手口の開戸が雨風で朽ちてきています。 そこで、今回新調の依頼がありました。 既存の物と同じでもっと丈夫にしてほしいとのリクエストでした。 屋根が浅い場所の建具は長年の雨の影響が強く下から朽ちてきます。 そこで、水に強いセラミック塗料を表面だけでなく小口面に塗り込み、 ボンドでコーティングしました。これだけすれば、水の吸い込みはなくなるはず。 古色に着色塗装する予定でしたが、ヒノキの素地の色がきれいだったので、 お客さんと相談して着色はやめました。 ...
障子をたくさん使った新築の平屋。 使った材料は米杉という材です。 米杉といっても実はヒノキ科の木で、杉に似ているので日本ではそう呼ばれている。 最近では耐水性があるのでウッドデッキでもよく使われている木材。 障子の定番は杉で、杉を使う時は3パターンに分かれる、 赤身のみの赤か白太の白を使うか、 赤白混合の源平という使い方か。同じ材でも、見栄えは全く違ってきます。 今回のリクエストは、赤でも白でもない濃い木ということだったので、米杉をチョイスしました。 ストックしたままですっかり色が濃くなった米杉がちょうど使えました。 当初は杉によく似た色ですが、経年変化でココア色になってきます。 和室にも同じく米杉の障子。 日本の杉と同じく軽くて、障子にあった木材です。...
アルミのドアから木製ドアに作り替える仕事。 以前は、アルミ枠にアルミのドアがついていた場所に、 枠と金物はそのままで建具を木製にしてほしいとの注文。 よく見かけるアルミのドア。 枠内に新規建具を取りつける事は問題ないけど、 既存のフロアヒンジがうまく使えるのか不安でした。 下の画像がフロアヒンジ。 メーカー名が刻印されてあったので直接電話で聞くと、木製ドア専用の受けがあるとのこと。 ただ、既存の型はすでに廃盤なので、合うかどうかは実際はめてみないと分からないとの回答。 不安なので受け金具を買って、合うかどうか確かめに行きました。合うことが確認できたので建具の製作開始。 既存のフロアヒンジに接合。 古い金具を利用してという時は要注意で、必ずチェックが必要なんです。 ...
祖父母の家を新たに改築して住まれる若い夫婦の方から、 古い組子欄間を再利用したいと注文がありました。 かなり年期が入っていて、ところどころ組子が抜けおちている状態。 既存の組子も、ぽろぽろと抜け落ちそうな物ばかりでした。 まず、無くなった組子を新調します。 次に色合わせで、古色塗り。 修繕前。 古色塗りしてるので組込むと、古い物に調和してくれます。 既存のゆるゆる組子は、裏から接着材で留めます。 緩んでいた枠も新に組みなおして、今後も長く使ってもらえるように強くしました。 祖父母の使っていた物を再利用したいという気持ちに応えられて、良かったです。 ...
焼き菓子工房の入口を製作しました。 初めに、イメージを描いてきてもらい、そこからデザインしていきました。 腰板付きガラス戸に十字の格子がついたシンプルな形の提案でしたが、 改善できるならしてほしいとの事だったので、十字をダイヤ型にすることを提案しました。 自邸の庭にある小さな工房だっので、できるだけ目立ったほうが良い思ったからです。 ダイヤ型の曲げは集成曲。治具で作り接着します。 曲げた4本をダイヤ型にまとめて接着。これも治具で固定して接着。 カンナで仕上げてダイヤ型の格子は完成。 建具枠と一緒に組む、この時ダイヤ型がぴったし接合できるかがポイント。 印象的なデザインのドアができました。 焼き菓子今度、買いに行きます。 ...
古くなった玄関戸と、明かり障子の新調依頼。 玄関戸は室内がもっと明るなるようにと、鍵を新しくしたいとのことでした。 シンプルで掃除がしやすい縦目材のデザインで、材は濃い米杉を使いました。 これがbefor そして、after これまで自然光が入りにくかった乳拍のアクリルから、型板ガラスに変えました。 明かり障子は紙張りからガラスの入った障子にという依頼でした。 デザインは、他の部屋にあった障子と同じように、細目の組子に合わせてほしいとのことでした。 これがbefor そしてafter 注文ありがとうございました。...