4月に入社した新人さん。 3月に専門学校を卒業したばかりの、ぴちぴちフレッシュさん。 画像は新人さんが引き出しをつけてるところ。 2年ぶりの採用で、同年代の先輩がいるので色々と世話してくれてたい。 人で不足と言われているなか、よくぞこの職業を選んでくれたなと思う半面、 立派な職人に育てなければと気が引き締まります。 1週間目には鉋がけをしてもらいました。 一枚板を手鉋で整えていくのですが、新人にとっては とてもいい経験になる仕事。 大変だけど、頑張れ。 未だ板は反ってるぞ。 ...
年々外部の建具が大きくなってきている気がする。 でも、今回はこれまでになく大きい引き戸、横巾がおよそ2mもある。 しかもそれが横一列に10枚並びに。 こういった大きな建具は専用の組み立て機では規格外のサイズで 使うことができない。1,2枚なら手で組んでいくけど、 10枚プラス同じ大きさの網戸も5枚もつくるんとなると手仕事だとかなり時間がかかる。 そこで、工夫してみました。 画像では分かりずらいかも。 組む材を機械内でセットできないので、床に置いた材を組めるように工夫したら、 どうにか組めた。 でも、現場まで運ぶのどうしようか。...
少し間に買った玄翁の頭。 高いものほど、叩きやすく疲れないと聞いて、少し奮発して買ったもの。 柄は硬いからと鉄刀木を仕込んで使ったましたが、なんだか使いにくい。 なので、どうしても使い慣れた玄翁を優先してつかっていて出番がほんどない状態、 多分、原因は柄が持ちにくい事。そこで柄をもっと使いやすいように変えることにしました。 まず、玄翁と柄を外します。 いままで有難う。あまり使わなかったけどね。 つぎに、柄にする木を加工します。グミという木。 ねばりがあって玄翁柄にいいみない。ちょうどいい物が工場にあった。 通す穴より0.5mm大きくして叩き入れます。 完成。鉄の楔は入れません。いれなくても、ちゃんと入っていると持つようです。 さあ使いごこちは、どうかな。 ...
いつか買わねばと思っていた木工旋盤。 ついに購入のチャンスがやってきたので、これを期に買うことにしました。 そもそも木工旋盤はうちの業種ではあまり活躍しない機械。 でも、今回文化財の建具の戸車の軸を木で製作することになり必要になった。 画像の右のパーツ。オリジナルは木だったそうです。 このパーツをつくるために、購入すのはなんだかもったいないような、 でもこの機会をのがすと次にいつくるかわからない。 とりあえず練習にお皿を作ってみました。 なれると楽しい。 あまった廃材利用もできるので、良かったですが、元とるのにでれだけ皿つくるんだ。 ...
オリジナルデザインのテーブルが完成です。 ここまでの道のりは長かった、参考書を買ってしらべたり、封印されてた鉋を使ったりして、 いい経験を与えてくれた作品になりました。 テーブルトップはW2400xD1200の強化ガラス6mmのとっても大きなサイズ。 上から見たときに垂木となる 部材が綺麗に見えるように、加工に力が入りました。 正面から見れば、伝統建築様式を使ったデザインというのが良くわかります。 四隅と中心部は斗供が組み合わさった造りで、重たい天板をしっかり支え脚え伝える構造になってます。 今回作ってみて、構造がしっかりと考えられて作りだと改めて実感しました。 やはり昔の人の創意工夫はすごい。...
ITベンチャー企業のオフィスで使うテーブルの依頼を受けました。 初めは、無垢の板を天板にしたテーブルを作って欲しいとのことでしたが、 依頼サイズが2400mmX1200mmとデカい。 そのサイズだと部屋が木で埋まってしまうよな感じになり、圧迫感が出すぎるのでは? まず、保留にしてこちらの案を出すのでそれから吟味しましょうと伝えました。 オーナーが日本大好きなアメリカ人で、仕事の会議に使いうテーブルということで、 社寺建築などに使われる斗組という伝統建築技法を使ったスタイルにして、 天板をガラスにすることで大きなテーブルの圧迫感が無いようにしようと 提案したら、すぐに承諾してもらえました。 先ずは、見せ場になる斗とい部材を作っていきます、大きいものや小さいもの全部で44個。 次に斗を支える肘垂木という部材、部材を作って3枚を一つに組めるよに加工です。 ようやく脚、鉋で少しずつ丸に削っていきます。 そして組み立て。 とにかく部材が多いいデザイン。使う場所によって微妙に形がサイズが違うから間違えないように 番号をうって組んでいきます。 続きは次回のブログで。...
300年前の民家の建具の制作です。 当時の作り方で、制作しないといけません、これがほんと大変。 通常使う機械はあまり使えなく、手加工が主になります。 決まり事が多く、とにかく当時と同じ物を当時と同じ工法で作らなければならない。 上の画像は通しホゾにクサビを打つために小穴加工したもの。 一般住宅建具では使うことは全くない工法。接着剤が発達しているので使う必要性がないのです。 たとえ時間をかけて作った工法が、作ってしまえば誰も気が付かない場所でもNG。 きれいで丈夫な物を作るのではく、あくまで当時の再現なのです。 組む前には、ホゾの中を塗装。これは、空いた時に目立たないようにするため。 文化財の仕事をしていると、機械の便利さを実感します。 ...
節有板目材でドアの製作。 できればしたくない、板目は建具にとは相性が悪くそのうえ節は加工中に粉々になってしまうから。 よくカントリー風のスタイルで使われているドアで、うちにしてみたら苦手な分野。 でも仕事。つべこべ言わずお客さんの求める物を作らねば。 まず、節がある材を探すところから始まりました。 材木屋には沢山こういった材はあるのですが、建具に使えるような真っすぐなものがほんとどありません。 よってよってどうにか選んでそれを加工しましたが、やっぱり反りが出るもばかり。 材料選びには時間がかかりました。少しの反りは組んだ時に強引に戻すなどしてどうにか完成。 仕上げは塗装です。 和風ではない洋風ドアになりました。 ...
納屋に眠る材木で、テーブルを作ってもらいたいという依頼。 タモと聞いて行ったら、材がすごく重い。 よく見ると、重たくて硬い樫の木。 芯持ち材で、割れもひどく以前何かに使われいたようで貫通穴がそこかしこにある。 これで本当にテーブルを?ときくと、 祖父が所有していたもので、思い出もこめてテーブルにしたいと。 サイズは長さが2200で幅が900と大きく、作るのにとても難儀しました。 完成を喜んでくれたのですが、半年ほどたって材に反りが出てしまったため、 修理しました。どうやら重たい材のため補強材がもたないうえ、枚ストーブがそばにあったのが原因のようです。 画像は修復後のものです。 頑丈に作り直し、反りが起きないようにしました。...