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furusu | FURUSU-古巣家具 - Part 17
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2015年を振り返って

今年も多くの仕事をいただくことができた一年だった。 ありがたい事に、木製建具の注文が例年以上に多く、 建具の必要性が見直されてきているのではと思う事が多くなった。 数年前までは、量産品の台頭や住空間の変化から木製建具は下火傾向。 でも最近は、これまでの支流に疑問を感じている方から、オーダー建具の注文がありました。 時代は繰り返すのかな、とにかく再評価してもらえる事はありがたい。 今年の施工事例はこちらから。 オリジナル製品のFurusu でも各地の方から注文を頂くことができました。 ただ、すぐ制作できず納期までに3カ月近くも待ってもらい、それは今後の反省になりました。 写真は11月にした商品撮影の画像。古民家をお借りできました。   毎年、時間の経過が加速しているが今年ほど早く感じた一年はなかったかな。 月に4つのブログ記事上げてきたのが、それが3つになり、2つになり、11月は1つしか 書けなかった。書くネタは沢山あるのに、ブログを書く余裕すらなくなるほど多忙だった。 来年は、これまで計画してきた事を実行する1年になりそう。 まず、事務所の改装から展示室の移行。 今年完成した、新製品のプロモーションもしないと。 新築以外にも、文化財の仕事も始まるので、今年以上に慌ただしく・・いやいや 充実した1年なりそうです。 経過はブログで報告します。...

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建具一式ビフォーアフター

古民家の建具を新しくしました。 古くなった和室の引き戸を一式変えたいと、注文を頂いました。 築100年以上だけあって、家の傾きは相当なものでした。 これを隙間なく立て付けして、引き戸もスムーズに動くようにしてほしいとの要望です。 デザインは、ご夫婦の意見を取り入れて、腰板付きの両面組子ガラス建具。 木材は白木のノーブルを使っています。 ビファオーで下がアフター 立て付けが大変で、柱とぴたりと合うまで鉋で大手を何度も削って調整しました。 白の和紙ガラスと白木が光を反射してくれ、暗い感じの部屋を一変して明るくなりました。 ご注文ありがとうございました。 ビフォー アフター ...

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針葉樹のソファー

杉と桧のソファーを制作中。 オリジナルデザインで久々の新作です。 国産材にこだわって家具を作ってみようと、これまに無かった試みに挑戦中。 まずはソファーから、一人掛け用と三人掛けと作ることに。 材は、杉と桧の2タイプに分け、針葉樹でも椅子として強度が保てる デザインにしました。 制作にいたってこだわった点は、 ・場所を取らないほどよい大きさと形。 ・重たくないこと ・お掃除ロボが、下まで入って掃除できること ・針葉樹の特性が感じられること ・木取りででた廃材も利用すること などなどです。 木部のフレームは完成。 やっぱりデザインには時間がかかり過ぎたかな。 針葉樹で柔らかい素材なんで、それをどうすれば頑丈にでき 親しみのある形にできるのか制作中も苦悶しながらようやくできた。 全てホゾ組で、接合部は結構複雑。 椅子屋さんからクッションがもうすぐで届きます。 それから写真撮影して、宣伝ページを作って・・・ おっとその前に、テーブルも作らないと。 まだまだ先はながそう。...

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一畳台

和菓子屋さんに置く一畳台。 茶屋でよくみる台の依頼で、畳一帖の大きさ。 シンプルな作りに見えて、頑丈にできてます。 材は杉で強くない素材。 接合部のホゾを長くして抜いて、強くしてます。 2台作り納品。さすが和菓子屋さんだけあって、この形は馴染むね。 天気の良い日は外に置いて、使ってもらうようです。 たくさんの人に座ってもらえよ。...

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浴室の桧ドア

旅館の浴室扉の制作です。 浴室の改装時に頂いた注文で、桧で作ります。 旅館という事もあって、外国産の木材を使うより国産の桧でとなったけど、 最近は一般住宅でも国産の桧や杉で作る事が増えてきたような気がする。 円安の外国産木材が高くなってきたのが大きく影響してるのと同時に、 地産地消の考えが広まってきてるんだと思う。 さて浴室のドアですが、作りはシンプル。 浴室側はタイル壁で、脱衣室側は腰板とクロス壁。 壁が変わると建具の印象も変わって見えるから不思議です。 檜は独特ないい匂いがするのが特徴で、 この匂いがよりリラックス効果を与えてくれるらしい。 いつの日か、お客としてこの湯船につかりたいもんです。...

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黒色の引戸

鉄刀木で作った初めての建具。 設計士さんと建具の打合わせで、一枚だけ他に無いような空間のアクセントになる建具にしたと言われ、 ぱっと思いついたのが倉庫に眠っている鉄刀木(タガヤサン)でした。 三大唐木の一つで、読んで字のごとく鉄の刀のように固い木で高級家具や仏壇なのどに使われる材です。 建具にはまったく向いていない木だけど、木目に特徴がありいつか使ってみたいと倉庫置いていました。 それに鉄刀木の建具はこれまで見たことがなっかので、提案すると、 それはいいかもとチャレンジすることに。 硬い木で加工が思うようにいかず色々工夫しながらの作業になりました。 機械周辺は黒の木くずまみれに。 デザインが小さな十字を組み合わせたもので、細かい作業の連続。 針葉樹のような柔らかい木と違って、硬すぎる鉄刀木は組むとき 建具自体が張ってしまってまったく寸法通りに組めない。 これまでの感覚では通じず何度も、分解しては組み直しをしまいた。 途中、心が折れそうになるほど大変作業で鉄刀木を提案した事に後悔もしました。 そんな時は、手を止め改善策を考えて少しづつ前進です、 予定日数をだいぶオーバーしたけど、どうにか完成。 取り付け後に施主の方と話したとき、 大変この建具を気に言ってくれたみたいで、とても感謝されました。 苦労したけど、喜んでもらえるとほんとに救われます。 でも、次も作ってと言われたら正直はいとは言えないかな。...

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蔵の建具

古い蔵の建具を修復しました。文化財に指定されている大きな屋敷の一角にある蔵。 その建具は6枚あり、そのうちの4枚は修復が必要で、残り2枚は立て付けが悪く 動かない状態でした。 文化財なので、新しくするのではなく、元の形をどう復元するかに結構悩みました。 この引き分け戸は下框が虫食いと雨ですでにボロボロ。 悪い個所を取って地松を張り付けて目立たないように修繕できたかな。 この建具は、鴨居が下がってしまって、動かない状態。 専用ジャッキで取り外して、鴨居があたる個所を削って動くようにしました。 問題はこの建具、すでに横框と下框が腐って無い状態。 分解してみると、他の個所もほとんどが腐っていて、新しく材を交換しないといけない状態でした。 出来るだけ、元のままという条件だけどこういった場合はまず使えるようにすることを優先して、 ダメな部材は交換しました。 鍵をかける金物もぴったりあうように取り付けます。 どう作るかではなく、どう直すかは、新しく作るよりの倍以上時間が必要。 だけど、その努力後が見えないほどいいとされる仕事なので、 終えた後の達成感は結構薄いんだな。...

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木製サーフボード 後編

(続)ウッドボード作ってみました、いよいよラミネート。ここからは、専門の方に頼んで板をラミネートしてもらいました。 ガラスクロスを特殊な樹脂で馴染ませて、板を補強していきます。 ウッドボードらしく仕上げたいと、色々とこだわってくれました。 取り外しができるフィンにしよう思っていたけど、 固定のシングルフィンが良いとアドバイスしてくれ、フィン自体も木製の物を譲ってくれました。 足に巻くリーシュを板に付けるためのリーシュキャップというパーツ。 埋め込む予定だったけど、その方のアイディアでガラスクロス事態にリーシュを固定出来るようにしてもらいました。 おかげで、パーツの埋め込み穴を作らずシンプルなボードに完成しました。 ウッドボードをラミネートするのは初めてで苦戦した工程もあったそうです。 特に、杉のテール部分はなぜか綺麗に仕上がらず大変だったみたいです。 お手数をおかけしました。 さて、最後に空洞型ウッドボードにしないといけい工程が残ってます。 エアー抜き用の穴開け、できれば穴を空けることはしたくなかったのだけど。 ウッドボードを作られている方の意見を聞くと、 中の空気が気温によって膨張して 破損する恐れがあるので、必ず空けているとのことでした。 ここまで作って、壊れるのは嫌だ、空けるぞ。 空けた途端、板の中からエアーが抜ける音が「ボワッ」。 エアーが膨張していたのかも、空けて良かった。 空けた個所にオニメナットを打ち込んで、サーフィン中はネジで閉じて 使うようにします。 一応完成。 とにかく海に出して、浮くかどうか見てみよう。 波が無いけど、試乗してみました。 浮力があまりない、でも浮かぶことは浮かぶ。 僕は無理だけど上手い人なら乗れるかも、なんだか期待ができそう。 次回、波がある日にトライすることにして、 今回は息子に試乗してもらいました。 ...

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木製サーフボード 中編

(続)ウッドサーフボード作ってみました。 これから、予想がつかない作業で突板を3次元曲げて骨組みに貼っていきます。 海面側のボトム面は単純な曲線なので、比較的に楽に接着できました。 デッキ面を貼る前にサイドのレール面に補強材を入れていきます。 桐板をいくつも小分けにして接着。 サーフボードは緩やかな曲線で構成されていて、特に人が乗るデッキ面は 縦軸と横軸でカーブしているので、そこにうまく張り付けれるかが心配でした。 骨組みに確実に接着できるように、 左右に材を渡しそれをしわらせてクランプで止めます。 一発勝負で、もう後戻りできない。 どうにか無事に接着できたみたい、良かった。 次に、レールの補強材のはみでたところをカット。 これを、鉋や鋸で輪郭を作っていきます。 そのレールに化粧材を貼っていきます。さてどうやって貼り付けようか? 今度はクランプが効かない、色々考えてたら あっ、結束バンドが使えるかも。ぶっつけ本番だけどうまくいきますように。 接着後はこんな感じ。微妙な場所もあったけどどうにか着いた。 輪郭に沿って削っていきます。 いよいよ最終段階、ノーズとテールの化粧材を貼っていきます。 ノーズは二本に分け曲線にあうようにパーツを作成、これが難しくぴったりとした 形になかなか形成できない隙間が空かないように少し削っては確かめの繰り返し。 ノーズに接着したところ。 テールは一本の材で継ぎます。 ノーズとテールの輪郭を削り取って、ボード全体にサンダーをかけて仕上げます。 どうにかボードの8割は完成。 簡単にできるかなと思って始めたウッドサーフボード。 下調べから設計して仕事終わりにこつこつ作ってきてきました。 途中制作を中断したこともあり、気が付けば1年半も長い時間を費やしてしまった。 思っていた以上に難しく、作ってみないとわからい事が多かった。いい経験なったかな。 次の工程はラミネート、これは専門の方にお任せします。...

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木製サーフボード 前編

サーフボードを作ってみました。 以前、知り合いからサーフィン大会のトロフィーの依頼があったときに出た話。 そうだ木でサーフボードを作ってみたら、実際乗れるだろうか? WEBで調べてみれば、木製ボードを作って波乗りしている方は結構いるみたいで、 その方達のサイトやブログを参考にして、できたらおもしいなと軽い気持ちで作る事に。 でもこれが長い苦悩の始まりになるとは。 サーフィンはほぼ素人というレベルなので、 サーフィン玄人にサーフボードにについて色々聞いてどんな板がいいの調べました。 木材は日本の材でダントツで軽い桐に。 浮力を上げるために中を空洞にして 表面に木をはるホローウッドボードスタイルにしました。 まず、骨組から。 CADで製図を描いてそれを実寸にプリントして型を作ります。 それを骨組になる材にノリで貼り付け型取りします。 縦材と横材すべて同じようにして作っていきます。 丸い穴が開いてるのは、出来るだけ軽くするためと空気が溜まらないようにするため。 これを組んで骨組を作ります。 ここまでは障子作りの応用でイメージ通りにできました。 次は表面と裏面に張り付ける突板の制作。 ストリンガーという縦のラインは3本にして杉を使いました。 板厚は3mmにする予定だったけど、こんな薄く人が乗れる? 骨組に貼り付けるとき割れるかもと考えてたら、だんだん心配に。 そこで、予定を変えて補強材にベニアを突板に貼ることにしました。 板を張り着ける前にフィンがくる箇所を確認。 ここからが予想がつかない難作業に、うまくできるかな。...

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